金沢の郷土料理には「治部煮」(じぶに)やこの「かぶらずし」などが有名ですね。冬の「かぶらずし」は全国でもかなりメジャーになってきたと思います。この時期に獲れる寒鰤を2~3週間塩漬けにして出来上がったものを今度は3~5日間塩漬けにした青蕪(あおかぶら)の間にはさみ麹(こうじ)で漬ける発酵(はっこう)食品です。寿司というより漬けものに近く、どちらかといえばお漬物屋さんの仕事ですね。今の若い世代の家族はあまりこういうことはされませんが、こういうものはそれぞれの「家庭の味」があり親から子、子から孫へと受け継がれていくものなんですよ。
うちの妻はまだ食べるの専門で作るのは母が主ですが、少しづつ習っていきいつの日にか母に変わり「かぶらずし」を作る日も来るんでしょう。美味しく出来たらお客さんにもお出ししてますのでまた言ってみてください。今月20日頃が完成予定です。